takanakahiko’s blog

多分三日坊主で辞めます。

山手線を徒歩で一周した(持ち物等の振り返り、感想など)

一昨日と昨日を通して、徒歩で山手線一周を敢行しました。 疲れた!疲れたけどすごく楽しかった!

それを踏まえた振り返りと、真似しようと思っている人向けのアドバイスを書いておきます。

歩いて山手線一周をする

自分の X のタイムラインでは狂ったフォロワーが定期的に山手線一周を行なっています。 彼らへの憧れはあったし、離れてしばらく経った東京の移り変わりにも興味がありました。

そこでふと金曜日に、「山手線一周を歩いてみたい」と同居人に声をかけ、快諾してもらえたので一緒に土曜日から日曜日にかけて実行することにしました。

自分たちのレギュレーションはざっとこんな感じでした

  • 各駅を写真に収める
  • 一泊を挟む
  • なるべく線路に沿って歩く
  • 休憩、移動時間、食事、観光は制限無し

Overview

ざっと今回の Stats を示しておきます。

Key Value
移動距離(渋谷から渋谷まで、観光含む) 53939m
移動時間(渋谷から渋谷まで、休憩観光含む、ホテル含まず) 16時間52分
歩数(家から家まで) 68040歩

下記にもありますが、 Google Map のタイムライン機能を用いることで振り返りが容易に行えました。 Google Map のタイムライン機能はあらかじめ有効化する必要があり、有効化時にはバッテリーがかなり消耗するので注意が必要です。

タイムライン

今回は Google Map のタイムライン機能を用いることで後からコースやタイムスタンプを振り返ることが可能でした。

Google Map のタイムラインによって移動履歴を地図にプロットしたもの

以下は実際に通った駅と時間とその時間です

駅名 時間 備考
渋谷 12:31
恵比寿 13:03 その後、味噌らーめん 柿田川ひばり 恵比寿本店 で昼食
目黒 14:21
五反田 14:46
大崎 15:03
品川 15:57
高輪ゲートウェイ 16:13 その後、芝浦方面へ遠回り
田町 17:03
浜松町 17:36
新橋 18:02
有楽町 18:33
東京 18:51 その後、日本橋方面へ遠回り
神田 19:33 その後、餃子の王将 神田東口店 で夕食
秋葉原 20:31 その後、東横INNアキバ浅草橋駅東口で一泊
秋葉原 10:46
御徒町 11:08
上野 11:22
鶯谷 11:39 その後、cafe de 花家で軽食
日暮里 12:42
西日暮里 12:52
田端 13:10
駒込 13:32
巣鴨 13:52 その後、サンマルクカフェ 巣鴨店で軽食
大塚 14:48
池袋 15:27
目白 15:56
高田馬場 16:13
新大久保 17:26 その後、民俗村 で夕食
新宿 19:00
代々木 19:32
原宿 20:09
渋谷 20:34

各駅間は基本的にはゆっくり歩いて30分程度かなと思います。

ただ山手線の線路沿いにうまく道を選択しようとすると、結構迂回することになるので、実際にはもっと時間がかかっています。 以下の区間はかなりカーブしているので、線路沿いに歩くとかなり遠回りになり時間がかかってしまいます。

  • 大崎から品川
  • 大塚から池袋

東京ヤマソン(Tokyo Yamason)というイベントの推奨コース では上記の区間では内側をショットカットするようにコース取りがされているのがわかります。

ヤマソンで歩くルートの距離はどれくらいですか?

ナビゲーションやルート確保に長けていた場合、38kmほどで完走することが出来ます。山手線沿いを歩いた場合、44kmほどの道のりになります。 皆さんの選んだルートによって距離が変わります。全30駅の外観の写真が撮れていれば問題ないので私達はショートカットをおすすめします!

自分としては時間を多めに取ったし、むしろ普段通らないところを歩くのが目的だったので、線路沿いに歩くことを選択して良かったと思っています。

持ち物

実際に持ったもの

当日の持ち物は以下の通りでした

  • 装備(反省ポイント、後述)
    • いつものスニーカー
    • 動きやすいスポーツタイプのジャンパー
  • スマートフォン
    • 位置情報の確認
    • 駅舎の撮影
    • ChargeSPOT のレンタル(後述)
  • シュックサック
    • 斜めがけなどの荷物はアンバランスな負荷がかかるので長距離移動には向かない
    • 道中買ったペットボトルや一時的に脱いだ服などを収納する
  • 痛み止め薬
    • 同行者が持っていた
  • 下着の替え
    • 一泊するので

結論から言うと、かなり良い選択だったと思います。

下記でのモバイルバッテリーでの項目にありますが、大前提として基本的には現地調達を行うことが鉄則になります。

モバイルバッテリーについて

他にもこういった記事があり、そこではモバイルバッテリーの持ち歩きが推奨されていますが、これはあまり必要ないと思いました。 移動中は Google Map を常にオンにする必要があり、スマートフォンのバッテリーはかなり消費するので基本的にかなりの移動時間において充電が必要です。 モバイルバッテリーは容量が大きいものはかなり重くなりますが、前提として持ち歩くものやその重量はとにかく少なくするべきです。 そこで、自分たちは ChargeSPOT というサービスを活用することで常時モバイルバッテリーを持ち歩くことを回避しました。

ChargeSPOT はスマートフォンの充電器をレンタルするサービスで、基本的に都度料金が発生します。 今回は ChargeSPOT Pass という元々利用していたプランを活用することで、コンビニを転々として新しいものに持ち替えながら、一日中スマートフォンを充電しながら移動することができました。

ChargeSPOT Pass の 利用料金( https://inforich.net/chargespot-pass より )

充電容量が 5000mAh と少ないのは、こうなるとメリットにもなります。交換することが前提であれば、一つの重量は軽いに越したことがないためです。

装備について

ちょっと反省点があったなと思っています。

実は、帰った後に足の指をかなり痛めてしまっていたことに気がつきました。 自分は軽度のカーリートゥでして、日常生活にはほとんど支障がないのですが、長時間歩くと痛みが出てしまうようです。 指が他の指の下に潜り込んでしまうので、その部分が潰されてしまい、痛みが出てしまうためです。

そのため、今回のような長時間歩く場合は、クッション性のある靴を履いたり、靴下を履いたりすることが必要だったと思います。 ランニング用途の五本指ソックス もあるようで、そういったものを検討しても良かったかもしれません。

基本的に靴は、スポーツ用のものがあればそういったものを履いた方が良いと思います。 また、靴下も同様にスポーツ用のものがあればそれを履いた方が良いと思います。

また今回は、同行者が途中で膝を痛めてしまいました。というか普通は痛めてしまうようです。 自分は1年前までの趣味が深夜徘徊だったために、足の酷使にはかなり慣れていましたが、普段から歩かない人が数十キロも歩いたら通常であれば膝を痛めてしまいます。

そのため、膝を痛めてしまった場合の対処法も考えておいた方が良いと思います。 まず痛みが出た時は、痛み止め薬を飲み、一時的に休息を取りました。

今回は2日目から バンテリンコーワサポーター ひざ専用 を導入したのですが、これを装着してからかなり楽に歩けるようになったとのことでした。 痛み始めてからでも有効ですが、理想は痛める前からの装着だと思います。普段から歩かない人は、膝を痛める前から装着しておくことをおすすめします。(両足合わせて2000円なので今すぐ買おう)

痛み止めもサポーターもそうですが、痛みがある時にそれを感じながら歩くと、さらにその歩行姿勢から痛みが増幅されてしまいます。 基本的には少しでも痛む場合は痛みを感じないようにする工夫が必要でしょう。

道中について

今回、山手線を一周することで、普段知り合えない東京の街並みを見ることができました。 その中で、印象に残っているものをいくつか紹介します。

無人コンビニ

前々から気になっていた、高輪ゲートウェイ駅内の無人コンビニに遊びにきました。 今更知ったのですが、最近は Suica (モバイル Suica) では自動で入場のみの処理も行ってくれるのですね。

無人コンビニの外観

商品を持ってゲートに行くと、既に画面に手に持っている商品が表示されていて、あとは支払うだけでした。 こういうの最高。バーコードスキャンを人間がやる時代は終わりですかね。

無人レジの画面に手に持っている商品が表示されている様子

ここだけかと思ってたら東京駅にもありました。 こちらはファミリーマートがやっているものらしい。

「ファミマ‼️」の表示がある無人コンビニ

天井部分には大量のセンサ類が設置されていて、これで客の動きを把握しているのかな。 あとで調べてみます。

天井に大量のセンサ類が設置されている様子

とても便利に感じました。こういうの増えてほしいですね。

オバケトンネル

高輪ゲートウェイを通り過ぎた先に「オバケトンネル」という奇妙な標識を見つけました。

「オバケトンネル」と書かれた標示

調べてみるとなんと、「東京一天井が低いトンネル」とのこと。 芝浦方面に抜けるためかなり遠回りになるのですが好奇心から通ってみることにしました。

天井があまりにも低く、そのまま通行するには頭がぶつかってしまいます。

身長175cmの自分がトンナル内で屈まざるを得なくなっている様子

少し屈みながら通行する必要があり、不思議な体験をすることができました。

上野公園

上野駅から鶯谷駅までの間にある上野公園は、とても広くて緑が多く、とても気持ちの良い場所です。 自分も気に入っている場所なので、今回は少し迂回して公園内を散策しました。

国立科学博物館には良い思い出があり、時間があればまた行ってみたいものです。 今回はそんなに時間がなかったので、前を通るだけ。

国立科学博物館の外観写真

その他にも東京都美術館上野動物園など、数々の施設があり、ここだけでも一日遊べるくらいの場所ですね。

Cafe de 花家

鶯谷駅の近くにある、Cafe de 花家 というお店に立ち寄りました。

年配のご夫婦で営業されているお店で、とてもアットホームな雰囲気でした。

待ってる間に店内を眺めると、本を読む人や歓談をする人などポツポツと。 クラシックのピアノ曲がうっすらと聞こえます。

頼んだのはジャム・バタートーストセット、コーヒーと紅茶を選ぶことができます。

三センチほどの厚みのあるトーストは、外はカリッと中はふわっとしていて、とても良いものでした。 コーヒーは熱々、スッキリと酸味強目でかなり好みの味。

ジャム・バタートーストセット(コーヒー付き)

落ち着いた雰囲気で、ゆったりと静かな時間を過ごすことができました。

切手の博物館

目白を過ぎて学習院大学の横を通ると、切手の博物館 がありました。

あまり時間を取れなかったので少し立ち寄っただけですが、国内外の記念切手等が多く展示されていて、とても興味深かったです。 切手デザインから当時の流行りや社会情勢みたいなものが垣間見えて面白いですね。

出入り口に調子に乗っているポストがいて良かったです。

薬指と人差し指を立てたハンドサインがプリントされている郵便ポスト

民俗村

名前がヤバい(?)気がしますが、至極真っ当な韓国料理店です。

自分はプルコギ石焼ビビンバ(チーズトッピング)を注文しました。 チーズトッピングですが、想像の3倍のチーズが載っていてビビり散らかしました。 これが新大久保の洗礼ですか...?

チーズが山盛りにされたビビンバ

それが来る前に、突然小鉢が来て「(オイオイオイ、何も知らせずにいきなりお通しを出して金を搾り取る商法ですか?)」と構えてしまいましたが、普通にレシートには何も記載されておらず、無料サービスでした。 ごめんなさい。

サービスの小鉢4つ

ビビンバも小鉢もとても美味しかったです。 新大久保の割に(失礼)、店もとても綺麗だったしリピートもありだなと。

まとめ

とても良い思い出になりました! 足を痛めながらも、最後まで一緒に付き合ってくれた同行者にも感謝です。

これは次回もまたやってみたいですね。 次回からは今回の反省を踏まえて装備等を見直せば、意外と快適に回れるかもしれません。

今回見た景色との差分なんかから、都市開発に思いを馳せるのも面白いかもしれません。