株式会社U-NEXTでCMSチームに所属しているtakanakahikoです。 新居の壁内にLANケーブルを自分で通したので、その体験談を書きます。
この記事はU-NEXT Advent Calendar 2025の9日目の記事です。
国際色豊かなU-NEXTの開発メンバーを中心に、さまざまな記事が投稿されていますので、ぜひ他の記事もお読みください。
昨日の記事はbingningOさんの「エンジニアがスノーボードインストラクターになるまで」でした。
「プログラマー流デバッグ術で小回りを克服するまで」みたいな、エンジニアならではの問題解決は面白いですね😂
なぜ壁内LANをDIYしたのか
最近、戸建てを買いました。 ローンを払っていくぞという覚悟からか、仕事が捗って仕方がありません!ワハハ!
さて、家を買うメリットとして、家に手を入れて自分の暮らしに合った住まいに変えていける点が挙げられます。 ITエンジニアの端くれとして、ここは家のネットワークに手を入れて、良い環境を作っていきたいところです。
業者に依頼するという手もありましたが、1箇所あたり1〜3万円と決して安くありません。 また、単純にLANケーブルをつなぐ作業に興味があります。 せっかくの持ち家でもあるので、この機会に配線周りを自分で最適化しようと考え、DIYに挑戦することにしました。
おことわり
私は専門家ではありません。 専門的な知識に基づいた手順を公開しているわけではないので、実際に作業される場合はプロの文献も参考にしてください。 素人視点の体験談として楽しんでいただけますと幸いです。
なお、この記事で壁内LANの設置を行う家はCD管が壁内に施工されています。 CD管の有無によってかなり難易度が変わると思いますので、真似する際はまずCD管の有無を確認することをオススメします。
また、私は現在、電気工事士の資格を保有しておりません。 違法にならない範囲で電気系のコンセントに触ることなく作業ができる環境であったため問題ありませんでした。 しかし、コンセントの種類等によっては違法になる可能性もあるので、よく調べてから作業することをオススメします。
家の構造について
まず、家の壁内の構造について説明します。
各部屋のコンセントボックスの裏側にはCD管という管が施工されています。 CD管は配線を通すためのもので、今回はこいつを使うことで壁内LANを構築することになります。
各部屋のCD管は壁内を通じて、とある部屋(以降、部屋A)のクローゼット内にある集中コンセントへ伸びています。 集中コンセントは複数の配線が集まっているハブのような場所です。

集中コンセントには外から引き込んだ光回線もつながっていて、光コンセントも生えている状態です。

今回は、隣の部屋に向かって壁内LANを引くことにしました。

新たに穴を開けたりする必要はまったくなく、既存のインフラをそのまま利用できる点が非常にありがたいポイントでした。
必要な道具
今回の作業で必要になった道具について触れておきます。 以下の4点を用意しました。
- LANケーブル
- RJ45端子
- かしめ工具
- 通線ワイヤー
まず、LANケーブルです。
ここで気にするべきことはケーブルのカテゴリです。 LANケーブルは「カテゴリ」という規格で分類されており、カテゴリによって適合する通信速度や周波数が異なります。 自分のネット回線に対して、ここがボトルネックにならないように十分に速いものを選ぶと後ほど後悔することが少ないでしょう。
個人的にはCat6Aぐらいがちょうど良いのかなと思います。Cat7以降は太くて扱いづらいものも多いらしいです。

自分は、大学生のころ所属していたサークルで学祭の時に "LANケーブルかしめ体験" という謎の出展企画をしたことがあり、その残り物を引き受けて持っていました。 ただ、Cat6のものだったので、将来的にはまたCat6Aに取り替えるかもな〜といった気持ちです。
RJ45端子もCat6に対応しているものを買いました。
また、端子をケーブルに取り付ける専用の工具が必要です。 自分はもともと持っていたので、それを利用しました。

最後に通線ワイヤーです。 自分は下記のものを買ったのですが、こちらについては良し悪しがよく分からずとりあえず安いものを買った感じです。 特別困ってはないのですが、割と硬くて収納時に扱いづらいので、収納用のケース付きのものをケチらずに買えばよかったかなとは思っています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B09FG92113
実際の作業フロー
コンセントプレートを外す
まず、コンセントプレートを外します。 表側のプレートはマイナスドライバーなどを使うと外しやすいです。
また、写真右側の電源用のコンセントには触れないようにします。 こいつをいじるためには電気工事士の資格が必要になります。

順番に外していくと、裏側にオレンジのCD管が見えます。

通線作業
いよいよ通線作業です。 ケーブル単体では通すことが難しいので、通線ワイヤーを利用します。

以下の図のように集中コンセントではない方からワイヤーを通します。 集中コンセント側はいくつものCD管が集まっており、どのCD管が目的の部屋につながっているのか把握しづらいためです。

ぶつかるまでひたすらワイヤーを押し込みます。 思っているより長くて心配になりますが、押し続けます。 反対側にぶつかったら部屋Aのクローゼット内にある集中コンセント側に回り、ワイヤーの先端を引き出します。

その後、LANケーブルをワイヤーにしっかりくくり付け(自分は養生テープでつけました)、元のルートを逆にたどるようにしてケーブルを引き込みます。
ケーブル端末処理
ケーブルを通し終えたら、両端にRJ45端子を結線します。
注意点として、端子をつけるとサイズの関係上、穴あきチップを通せなくなります。 また、長さの調整もできなくなるので、ケーブルが十分な長さまで伸ばせることを確認してから作業しましょう。

では、結線作業に入ります。 これが正直一番大変で、ずっと小さい針金のような線をいじることになるので指が痛くなってきますが、気合いを入れましょう。 コツをつかめば2回目以降はスムーズにできるはずです。



結線後はPC等をつないで導通を確認し、問題がないことを確かめて配線作業は完了です。
感想

実際にやってみて感じたのは、壁内配線の成否は事前準備にほぼすべてがかかっているということです。 今回の場合は天井裏の作業が不要だったため比較的楽でしたが、CD管の状態や通りやすさの確認など、慎重な下準備が結果的に作業時間の短縮につながりました。
配線そのものは思ったより簡単で、DIY初心者でも十分に挑戦できるレベルです。 業者に頼むのと比べてお金は浮きますが、結線の作業量が多いので手間や安心を考えると業者に頼むのも十分ありだと思います。
ただ、実際にLANケーブルの中身をいじったり、端子を結線する作業を通じて、LANケーブルの技術的な要素に対する理解は深まりました。 さらに、今後何かしらのトラブルが発生したとしても自分で対処できるようなノウハウも獲得できました。
以上、壁内LAN DIYの体験談でした。
アドベントカレンダーはまだ続きます。 明日の記事はKentさんによる「Multi-Armed Bandit for Video Recommendation at U-NEXT」ですね。 楽しみです!
ぜひ引き続きお楽しみください!