北海道をバイクで一周した(ざっくり振り返り)
転職に伴って自由時間ができたので、北海道をバイクで一周してきました。 すごく貴重な体験ができ、大変満足のいくものでした。
思い出と、同じことをする人へ役立つ情報を残しておこうと思います。
概要
以下の地図のように北海道を一周して来ました。

家を出てから家に帰るまで、13日を要しました。
現地まではフェリーで行き帰りし、一周の方法は反時計回りに行いました。
また、必要に応じてキャンプを行いました。
事前に決めたこと
北海道までの移動手段について
ツールングのために、バイクと共に北海道まで移動する手段は以下の通り複数あります。
- 海上輸送
- 航空輸送
- そもそも現地でバイクを借りる
海上輸送は、いわゆるフェリーですね。 今回はこちらを選択しました。 フェリーの良いところは寝ている間に移動ができる点と安さになります。 また、フェリー自体も楽しめる要素が数多くあり、ビュッフェ等の充実や、展望デッキや風呂からの素晴らしい眺めなど、多くの魅力があります。 一方で、船酔いや航空での移動と比較して時間がかかる点はデメリットです。
航空輸送に関しては、様々な形態があります。 例えばANAであればスカイツーリングというサービスを展開しています。 こちらは移動と同時に利用されることが想定されているので、預けてそのまま自分も飛行機に乗り、現地で受領する流れになりますね。 他にもメジャーなのはBASです。 こちらは家までバイクを回収しに来てくれるサービスで、完全に自分は別のタイミングで移動することになりそうです。 今回は時間に余裕があり、金銭面の負担を減らすために時間をかけることは特に問題なかったため、航空輸送は選択しませんでした。
そもそも現地でバイクを借りるというのも、北海道であればよく聞く選択肢です。 ただ、やはり今回は愛着のある自分のバイクで北海道を一周することにこそ意義を感じると思ったので、こちらも選択しませんでした。
フェリーについて
フェリーについても様々な選択肢があります。

まず、出発前には行きのフェリーのみ予約することにしました。 行きのフェリーによっては違う航路に乗りたくなったりするかもしれませんし、そもそも何日滞在するかわからないまま出発したためです。
まず今回は関東から向かうため、選択肢としては関東より北の港(大洗、新潟、仙台、青森)に限定します。 また、秋田は陸路での移動で体力の消耗が懸念されたので選択肢から外しました。 それを踏まえると選択肢の航路は以下の通りになります。
- 商船三井さんふらわあ
- 大洗→苫小牧(夕方便): 19:45→翌13:30
- 大洗→苫小牧(深夜便): 01:45→翌19:45
- 太平洋フェリー
- 仙台→苫小牧: 19:40→翌11:00
- 新日本海フェリー
- 新潟→小樽: 12:00→翌04:30
- 新潟→苫小牧: 22:30→翌16:45
先にも書きましたが、フェリーの魅力は寝ている間に移動を済ませることができる点にあります。 せっかくフェリーで移動しても、遅い時間に到着する場合は直ぐにホテルに泊まることになり、これでは出鼻が挫かれてしまいます。 これらを踏まえて午前中のうちに到着する「仙台→苫小牧」か「新潟→小樽」が妥当であると考えました。
また、「新潟→小樽」の場合は午前中に乗船手続きを完了させる必要があり、家から港までの移動に無理があります。
このように考え、今回は「仙台→苫小牧」の便で北海道に向かうことに決めました。
ホテルについて
何も考えませんでした! その日に毎日決めればなんとかなるっしょ!
結果、本当になんとかなりました。
振り返り
トピックごとに印象的だった部分を振り返っていきます。
もっと細かい振り返りは、画像や文字数も多く、割と自分に対する備忘録的な側面が強いものなので、別記事で行います。
行きのフェリー(太平洋フェリー)について
行きは先にある通り太平洋フェリーの「仙台→苫小牧」の航路で向かいました。
太平洋フェリーはフェリー・オブ・ザ・イヤーを31年連続受賞するアホみたいに評価されているフェリー事業者です。 上記のフェリー・オブ・ザ・イヤー受賞経歴のある "いしかり" や "きそ" といったフラグシップをはじめ、今回乗船した比較的新しめの "きたかみ" といった3種の船を擁しています。
今回乗った "きたかみ" の特に優れている点として、格安の個室であるエコノミーシングルが用意されている点です。

フェリーをお金をかけずに利用する場合、問題となるのはプライベートな空間が確保されない点です。 荷物の置き場に困ったり、周りのいびき等の騒音が気になって眠れなかったりと、多くの懸念点が生まれます。 荷物に関しては早い者勝ちのロッカーを確保できればよいのですが、そうでない場合は狭い自分のスペースに詰め込むか、諦めて共有部に置いておくことになります。 ちなみに盗難があった場合は全員が下船できなくなる仕組み上、盗難自体のリスクは低いです。
ですが、上記のエコノミーシングルは同じようなフェリーの個室料金と比べて、1.5万円安く利用することができます。 正式には団体部屋という扱いで薄い壁で仕切られているだけなのですが、鍵がかけられ物も十分に置くことができることから、上記の懸念を十分に払拭することができました。
帰りのフェリー(商船三井さんふらわあ)について
行きは商船三井さんふらわあの「苫小牧→大洗」の航路で向かいました。
商船三井さんふらわあは夕方便と深夜便を擁しており、それぞれ違う船が運行されています。 深夜便は夕方便に比べて最低限の設備であり、船自体も楽しみたいのであれば夕方便のほうがおすすめです。 自分は夕方便の "さっぽろ" に乗船しました。
客室はコンフォートを利用しました。 いわゆる、カプセルホテルのような空間を自由に使えるタイプの客室になります。

行きの船の紹介にもある通り、こういった客室を利用する場合は荷物の置き場を直ぐに確保すると快適に過ごすことができます。 慣れている人は乗船後に一直線にロッカーに向かいますので、自分も真似して直ぐに大きめのロッカーを確保することで事なきを得ました。
太平洋フェリーの "きたかみ" の「古き良き」な印象に比べて、豪華な内装であったり、カードキー等のテクノロジーが駆使されている印象があり、より現代的な印象を持ちました。
気温と服装について
北海道寒すぎだろ。 だいたい本州と比べてマイナス10℃です。 完全に服のチョイスを間違えました。
というのも、例えばバイクで60km/hで走れば、当然のように60km/hの風を搭乗者は浴び続けるわけです。 ただ15℃な訳ではなく、「15℃かつ風速60km/h」と考えるとイメージしやすいかと思います。
冬用のジャケットとジーパンとスウェットパーカー、上下にインナーとしてヒートテックで向かいましたが、3日目ぐらいに寒すぎて追加でユニクロのブロックテックパーカとヒートテックギアパンツを購入しました。 基本的に風を如何に防ぐかが大事ですね。買ったあとはだいぶマシでした。

ホテルとキャンプ
今回のツーリングですがキャンプを2泊、ホテルなどの宿泊施設を8泊利用しました。
- 1泊目: 日高沙流川オートキャンプ場
- 2泊目: ライダーハウス ヤドカリの家in帯広
- 3泊目: 釧路プリンスホテル
- 4泊目: ゲストハウスushiyado
- 5泊目: 東横INNオホーツク・網走駅前
- 6泊目: トシカの宿
- 7泊目: ホテルルートイン旭川駅前一条通
- 8泊目: ホテルカルチャーヴィレッジ泊
- 9泊目: ホテルあすなろ
- 10泊目: 大地のニマ キャンプ場
基本的にどこの宿も、不快な思いなどはすることはありませんでした。
キャンプは初心者ですが、かなり楽しめました。 寒い時期になると焚き火が楽しいですね。 ですが、多くのキャンプ場は芝生を保護するため焚き火台を利用しない焚き火を禁止していることが多いです。 嵩張ったのですが焚き火台を持っていって良かったです。
だが寒い!流石に1500円の中古シュラフだと限界か。 気候がよかったらもっとキャンプ出来たなと思うと少しだけ残念です。北海道の10月中旬は関東の冬レベルですね。
ライダーハウス ヤドカリの家in帯広 はライダーハウスというやつです。 ライダーハウスというのは、その名の通りライダー向けの簡易的な宿泊施設です。一泊1500円。とても良心的。
トシカの宿は、いわゆるとほ宿というやつで、ドミトリータイプの定員が少ないアットホームな宿のことを指します。
ライダーハウスやとほ宿などは、オーナーや他の宿泊客と話す機会が多く、その地の情報を教えてもらえるのですごく有意義な思い出になりました。 せっかくの一人旅なので、あえてインターネットで調べても知ることが出来ないような、そこに住む人の話を聞いてみたいと思っていたので、自分にとっては非常に嬉しく感じました。 ただ、そういうコミュニケーションが好きでない方やホテルのようなサービスを求める場合は選択肢から外したほうが良いかもしれませんね。
で、キャンプやドミトリーの宿を転々とすると微妙にぐっすりできない日が続いてきます。 そういったときにホテルに泊まると広いベッドがすごく嬉しいですね。
と言った感じでバランスを取りつつ様々な形態の宿泊を行いました。
北海道3大ラーメン
北海道3大ラーメンとして以下のラーメンが有名です。
これらを無事に周ることが出来たのは良かったです。
旭川ラーメンは蜂屋 五条創業店に行きました。 旭川ラーメンといえば "らぅめん青葉" か "蜂屋" だと思うのですが、遅い時間で前者が閉まっていたので後者にしました。
ラード多めが地元の頼み方らしく、それに倣います。 どす黒い醤油とラードが混ざらず分離してドレッシングみたいになっている。 独特の臭みのようなものがあり好みが分かれそうですが、自分としてはとても美味しかったです。

札幌ラーメンはすみれ 中の島本店に行きました。
札幌ラーメンといえば味噌ですが、特に人気なのが "麺屋 彩未" だと思います。 ただ行ってみたところ、平日にかかわらず数時間並ぶような行列。 そこで、彩未のルーツである "すみれ" に行きました。
すみれはカップ麺とかでよく見かけますが、実際に店で食べたのは初めてでした。 これだよこれ!みたいな味がして感動しました。 黄色い麺とにんにくの効いた味噌スープがすごくマッチします。麺にこだわりを感じました。 すごく美味しかったです。
隣に土産屋もあり、発送も対応していたので生麺の4食セットを購入しました。(発送も対応)

函館ラーメンは 函館麺厨房 あじさい 本店 に行きました。 "あじさい" も有名ですよね。ただ関東にはないのでぜひ行きたいと思っていたので非常に楽しみでした。
昆布ベースですかね? 透明度が高い塩ラーメンのスープがめちゃくちゃ美味しいです。

四極踏破証明書
日本の東西南北の端の周辺施設で、四極踏破証明書といったものを受け取る事ができます。 これは日本の東西南北の端に向かいそれぞれ集められる証書となっており、コンプリートすると裏面に巨大な日本地図が完成するといったイカしたやつです。
納沙布岬からですと北方領土資料館が近いので、ぜひ行く機会があれば忘れずに受け取りましょう。 近所の土産屋で偽物(?)みたいな物も販売していますが、自治体が発行しているものは「四極踏破証明書」なので間違いないように注意する必要があります。

四極踏破証明書は平日であれば、宗谷岬の近所だと稚内市 宗谷支所といったところで受け取ることが出来ます。 その日は休日だったため、しばらく来るまで移送した先にある稚内市役所の裏口の警備員から受け取りました。

あとは南端と西端ですね。 九州なのでまた機会があれば回収したいですね〜。
ルートと距離と日数について
今回は北海道一周ということで、なるべく沿岸部を利用して北海道を半時計周りに一周しました。
とはいえ、ルート取りとして宿や観光の都合上で内陸部を走ったりすることは多かったです。 北海道内だと2722km走ったことになりました。北海道本島の3066kmとのことなので、遠回り分を加味しても総合的に若干ショートカットした形になります。
また、行きと帰りのためにフェリーと家の間を走った距離の含めると3292kmとなりました。
日数は家を出てから変えるまでが13日、北海道内では11日でした。

それぞれの日数における細かい距離は以下のとおりです。
- 1日目(横浜→仙台): 400kmぐらい
- 2日目(苫小牧→支笏湖→苫小牧→日高): 188km
- 3日目(日高→襟裳岬→晩成温泉→帯広): 311 km
- 4日目(帯広→釧路): 194 km
- 5日目(釧路→厚岸湾→納沙布岬→中標津): 263 km
- 6日目(中標津→野付半島→知床峠→網走): 229 km
- 7日目(網走→浜頓別): 247 km
- 8日目(浜頓別→稚内→旭川): 364 km
- 9日目(旭川→札幌→泊): 243 km
- 10日目(泊→ニセコ→羊蹄山→乙部): 291 km
- 11日目(乙部→函館→室蘭): 279 km
- 12日目(室蘭→苫小牧): 113 km
- 13日目(大洗→横浜): 170 kmぐらい
本当に長かったですね。 北海道内での一日の平均移動距離は247.4545...kmです。
特にバイクは明るい時間に走らないと気持ちよく走ることが出来ません。 それを考えるといかに日照時間に行動できるかが肝なのですが、基本的に自分は起きるのが遅いのでかなり時間のロスがありました。 毎日早起きできればもう少し早く周ることが出来たかもしれませんね。
感想
総括すると非常に達成感がありました。
時間があるからこそできるアクティビティだと思うので、転職といった人生に何度もない機会を活用してこのようなチャレンジをすることが出来てよかったと思いました。
長い時間をかけてともに走り、バイクのことが更に好きになりました。 自分のバイクは排気量が250ccであまりパワーがありませんが、やはりワインディングでの足回りは本当に素晴らしいです。軽い車重を活かして、クイックイッと峠を走っていく爽快感は唯一無二だと思います。 同じくHONDAの兄弟機であるRebel250なんかはとんでもなく人気で10倍売れているそうで、ついこの前CB250Rは生産終了となってしまいました。本当にRebel250をツーリング道中で見ない日はないですよね。 でも今回の北海道ツーリングで自分にとってはCB250Rが良いバイクであることを再確認することが出来ました。長く乗ってやりたいですね。 こう思えたのも、北海道の素晴らしい自然の中でバイク乗りにとって気持ちの良い道路を一緒に長く走ることが出来たからですね。

北海道ツーリングの辛かったポイントとしては、時期柄寒く、基本的に退屈な道を走り続けることになるので、忍耐も必要だなと感じました。 キャンプ道具を積んでいったことで、不安定になったバイクの扱いが非常に難しくなり、ワインディングや風の多い地域等で気を使うことが多かったのでかなり体力を消耗した気がしています。 キャンプ自体もすごく良い経験になったので後悔はありませんでしたが、キャンプを’やりづらい時期に行くのであれば無理にキャンプ道具を持っていくことはないのかもしれませんね。

北海道はすごく広く、まだまだ周りきれないところもありましたが、全体的な地理感もかなり身につき、知識欲求もかなり満たされた気がします。
上記の辛かったポイントを踏まえても、すごく楽しく達成感のある良い旅にすることが出来たと思います。 車でもバイクでも、また来たいです! ありがとう北海道!